上手く行きそうもない恋を、あえて繰り返す人達…幸せになる勇気とは?

こんにちは、星猫です𓃠‪✨️

さて、今日のテーマは「上手く行きそうもない恋を、あえて繰り返す人達」についてです。

皆さんの周りにもいませんか?

例えば、いつも決まって付き合ったり好きになったりする人が、既婚者の人や既にパートナーがいる人…通えそうもない遠距離に住んでいる人を好きになったり、芸能人や、そもそも恋愛をすることが難しそうな職業の人に恋をしたり…

いやまぁ確かに、「絶対に上手くいかないからやめておけ」などと決めつけるつもりは毛頭ありません。

たまたま好きになってしまった人がそういう状況の人だったとか、仕方がないケースもあるでしょうし、運命的な出会いを果たす人だっている事でしょう。

「事実は小説よりも奇なり」、実際にそういったドラマチックな恋愛が必ずしも実らないだとか、不幸になるだとか、そういった話では無いのですが、今日取り上げるのは、そういった恋を何故か「あえて」「繰り返す」人達についてです。

連絡も取れない、音信不通行方不明の元彼・元カノを想い続ける人も似たような性質を持つかもしれません。

一部の方々からは猛バッシングを受けそうな内容ですね…笑

別にそれそのものが悪いと言う話ではありませんが、「報われなさそうな恋」を好む人達のそのワケを、今日は掘り下げて行けたらなぁと思います。そして、そういった人達が自分の心の動きを客観的に見る事が出来、本当に自分が幸せになれる恋愛を選択して行ける一助になれば、尚嬉しい所存でございます。

どうか、よろしくお願いします。

〇いつもダメ男を好きになる女性Aさん

こんな人がいます。

「いつも付き合う人が決まって結婚してたりとか、ロクに仕事もしてないダメ男ばかりなの…はぁーあ、どうしてこんなに男運が悪いんだろう」

よく居ますねぇ、こういう女性。何となく経験からですが、こういった「ロクデナシ」を好きになる方は、往々にして女性の方が多い気がします。

「母性」をくすぐるのでしょうか?こういった女性が少なくないのと同時に、確かに世の中こういった「ダメンズ」にも一定の需要がある気がします。

混同しそうなので先に明言しておきますが、ここで言うこの女性は、先に「ダメンズ」である事が分かっているのにも関わらず、そういった人と決まって関係を持ってしまう女性の事です。

後になって結婚している事が分かっただとか、それまで真面目に働いていたのにも関わらず結婚してから急に働かなくなったとかは本日のテーマとは異なるケースなので割愛させて頂きましょう。

さて、それではこの方は、果たして本当に男運が悪いのでしょうか?たまたま、運ですからそれこそ本当にたまたま、出会う男が皆ダメンズばかりだから、こういった御相手とばかり関係を持ってしまうのでしょうか?

もうちょっと他の例も見ていきましょう。

〇芸能人ガチ恋勢、おっかけ男性Bさん

こんな人もいます。

一昨年は「いや〜、彼女は本当に可愛い!この間握手会に行ったんだけど、彼女僕の事覚えててくれてて…絶対運命の人だと思うんだ。早く結ばれないかなぁ…」

また、今年は「最近推しのVtuberがいてね。たまたま一目惚れしちゃったんだけど、いつもLIVE見に行ってるんだ。コメントもしてるから向こうも絶対意識してるよね!このままいけば、そのうち付き合えたりして…」

アイタタタタタ…女性Aさんより、こういった方は母数が少ないだけに、多くの人からは理解し難いかもしれませんが、実際にこういう人っているんです。

それに、はたから見たら奇っ怪に見えたとしても、当人は本気でそう考えているんですね。恋は主観の問題ですから、理解しがたくても、それを否定する事は出来ません。ガチ恋ですから、本気でそのお相手と恋愛をしたいと考えているのです。

別に現実世界で一切女性との関わりが無いわけでも、特別恋愛が出来ない事情もないのですが…何故かその人が好きになるのはいつも「画面の中の遠い存在」ばかりなのです。

いざ当人に「他に出会いとかはないんですか?」とか、「身近に良い女性はいないんですか?」と聞くと、だいたい返答のパターンは「僕は〇〇ちゃんに一途だから、そんなこと出来ないよ」や「興味がもてないんだよね〜」の一点張りです。

二次元に恋する人達も似たようなものでしょう。もっとも、こっちの方がいささかポピュラーではあるでしょうし、ガチ恋勢は少ないので軽傷に見えますね。

確かにテレビの中の人達は一般の方と比べてより魅力的に映るかもしれません。

でも、ちょっと考えれば、その恋が九分九厘実らない事は分かりそうなのに、どうして彼の恋の御相手はいつもそういった方々を選ぶのでしょうか。

もうちょっと見ていきましょう。

〇見た事も会ったことも無い、北海道の人に恋をする四国の女性Cさん

こんな人もいます。

「見た事も会ったこともないし、北海道の人だって事しか分からないんだけど、一緒にゲームしたりする内に好きになって、付き合う事になりました。向こうは私の事をどう思ってるのでしょう?とっても優しい人ですけど、本気で好きなんですかね…」

「会いに行ってみれば?」と提案するんですけど、「忙しいから…」とか、「彼に迷惑かもしれない」と色々と理由をつけて実際に会おうとはしません。聞けば、彼も「好きだよ」とは言ってくれるそうですが、実際に会ったりするような話し合いや計画にはならないそうです。

おまけに、彼女がそういった関係で恋をするのは初めてではありません。前回も似たようなケースで恋に落ち、結局会わないまま別れてしまったそうです。

そもそもそういった関係性でそこまで好きになれるものなのでしょうか?いやまぁ、それは個人の価値観の問題ですね。女性は特に耳で恋をするそうですから、ボイスチャットだけでも充分なのかもしれません。

でもこれもまた叶いそうにない恋の一例ではありますね。北海道と四国で結婚するのでしょうか?出来たとしても、幸せになれるのでしょうか?引っ越したりするつもりなら、もっと具体的に話が進んでることでしょうし…

さぁ、どうなんでしょう。なんだかこれ以上例を挙げていても、ただのイヤミな人になりそうなので、そろそろ考察に入りましょう。

〇叶いそうにない恋に溺れる人は、実は一番自分が傷つく事を恐れている人

結論から行きましょう。これらの「叶いそうにない恋」に夢中になる人達は、実は恋愛に対して「自分が傷つく事を恐れている人達」なのです。

矛盾しているように聞こえますね。それはそうです。だって失敗する事が怖ければ、叶いそうもない恋を選ぶのはとても非合理的ではないですか。

でも、一見非合理的な選択肢に見えたとしても、人がそれを選ぶのにはそこにそれを選ぶだけの「目的」が存在するからです。アドラーの「目的論」です。ちょっと解説しておきましょう。

〇「原因論」ではなく、「目的論」

これは人の行動原理を問う時に使われる、臨床心理における専門用語です。

「原因論」とは、人が何かしらの行動を起こした時、そこにはその行動を起こすに至った元となる「原因」が存在すると言う考え方です。主にフロイト、ユングが提唱しました。

例えば、Aさんの場合好きになった「から」が、この原因に当たります。男運が悪い「から」もそうと言えるでしょう。

では、好きになったからと言って、誰もが既婚者の人や仕事もしてないような人とお付き合いをするのでしょうか?

確かにAさんにとってはタイプだったのかもしれません。「原因」は影響の一つではあるでしょう。人の好みはそれぞれですからね。

でも、誰も彼もがAさんと同じようにお付き合いまで至ったり、関係性を持ったり、惹かれたからと言ってそれを恋愛関係として発展させようとするものでしょうか?

違いますね。既婚者だと分かっているならば、例えタイプだったとしても、「あくまで友達」として割り切ったり、そもそも関係を出来るだけ持たないように注意を払う人もいます。惹かれていても「好きではない」と自分の心に納得させる事も可能です。

じゃあ何故、Aさんはそういった行動に出てしまったのでしょう?

ここで出てくるのが、アドラーの提唱した「目的論」です。「目的論」とは、「人の全ての行動原理には、それを行う、または生じさせることによって成しえる目的がある」と言う理論です。

「原因論」が人の行動や心理を「〇〇だから」と分析した一方で、「目的論」では「〇〇の為に」と分析します。

話が明後日の方向に行ってしまうので、「目的論」についての解説はこの辺で…話を戻しましょう。

〇叶いそうもない恋をする目的…セルフマネジメント

では、何故Aさんはいつも叶いそうもない恋をしてしまうのでしょう?いえ、目的論に準ずるのであれば、「なんの為に」でしたね。失礼しました。

それこそが、先に結論として挙げた「自分が傷つくことを恐れているから」つまりは、「傷つきたくないから」、もっと言えば「恋愛で失敗しても、自分が傷つかなくて済む為に」なのです。

セルフマネジメントという言葉をご存知でしょうか?ざっくりと説明すると、起こりうるネガティブな結果を予めイメージし、口にしておく事で、いざ実際にネガティブな結果に至った時のダメージを軽減すると言う人の防衛機制の一つです。

例えば、ダーツなどを投げる際に、「どうせ上手くないから」と言って投げる人がいますね。当たると喜びますが、いざ失敗しても「ほら、やっぱりね」という事が出来ます。

つまりは、言い訳が出来てしまうのです。そしてそれは、自分に対しても、他者に対しても通用するものなのです。

〇セルフマネジメントの落とし穴…他責思考

セルフマネジメントは人間に備わったストレスを軽減する為の防衛機制なので、それそのものが全て悪いわけではありません。

ただし、一長一短。勿論そこにはデメリットも存在します。

それは、「反省が出来ない」と言う欠点なのです。

反省は、基本的に自分に対してするものです。そして、それは自分の欠点を改善し、同じ不幸が起こらないように対策を考え、幸せになりゆく為に必要な努力でもあります。

Aさんを、もう一度振り返ってみましょう。

〇不幸な恋愛を繰り返すAさん

Aさんの恋愛を見るに、Aさんは果たして恋愛において幸せになれているでしょうか?

もっとも、当人が別段悩んでいる訳ではなく、「私はそういう恋愛が大好きなのよ」と充実感を得ているのであれば、何も問題はありません。でも、人に相談をしている時点で、そうは思えていない事は確かですね。不幸な恋愛の繰り返しに、悩んでいるのです。

でも、果たしてAさんの語る言葉の中に、自らに対する「反省」はあったでしょうか?

「相手がダメンズ」という事実は「相手」に上手くいかなかった原因を求めていますね。「男運」は一見自身の事のようですが、「運」と言う自分ではどうしようもない出来事を反省したって意味が無い事は明白です。

相手や、変え難い環境など、自分ではどうしようもない事柄に、不幸になった責任を押し付けようとしているのです。その方が、自分の落ち度や欠点を見つめずに済み、心が楽で、傷つかなくて済むのです。

この、自分自身以外に責任を求める事を他責思考と言います。セルフマネジメントの落とし穴はまさにこの他責思考にあり、これを続けている限りは反省は生まれず、結果、それこそ幸運にでも恵まれない限りは、同じような不幸を繰り返す羽目になります。

〇「どうせ上手くいかないから」こそ、都合がいい

そうは言っても、AさんもBさんCさんも、状況を説明すれば多くの人は「それは仕方がなかったね」「運が悪かったね」と解釈する事でしょう。当人たちに責任を求める声は多くありません。

またBさんやCさんの様な恋愛をしている限り、それは現実的な恋愛をしなくても済む都合のいい理由になることでしょう。恋愛は、基本的に複数の御相手と同時並行で行うものでは無いからです。

つまりは、AさんもBさんもCさんも、最初から上手くいかなかった時の保険として、予め「叶いそうもない恋」を選択するのです。その方が、当人たちにとっては自分を変える努力をしなくて済み、失敗しても言い訳が出来、都合がいいと言えるのです。

〇じゃあどうすれば幸せになれるのさ?

とはいえ、当人達を責めてばかりいても意味はありません。幸せになりたいのであれば、その具体的な解決策も解説しておかなければならないでしょう。

その方法はたった一つです。それは、「他責思考を辞める事」です。

要は「自分の不幸を人のせいにをするな」と言う事です。手厳しいかもしれませんが、それが一番幸せになる近道なのです。

人生の中で、誰だって「叶いそうもない恋」をする事はあります。決して珍しい事ではありませんし、それを「しないようにする」事も不可能と言えるでしょう。

それならそれで、そこに全力で取り組めば良いでしょう。もしかしたら、上手くいくかもしれません。もし騙されたり、その恋が叶わなかったとしても、それならそれで次同じ不幸を味わなくて済むように対策を考えれば良いのです。その上で、そういった「叶いそうもない恋」はもうしないと、決意する事も可能でしょう。

少なくとも、努力をして取り組んだあなたには教訓と言う経験や、自分磨きによって得た魅力が備わっている事でしょう。きっと次の恋は、今より幸せな物にしていけるはずです。

しかしその為に必要な要素こそが自分を振り返る反省なのです。変わりたければ、たとえ厳しくても自らの欠点や足りないものに目を向けるしかないのです。傷つくかもしれませんが、それが、現実です。

〇まとめ

いかがだったでしょうか?

身に覚えのある人には、耳の痛い話だったでしょう。心中お察しします。

もっとも、分かりやすくする為にAさんBさんCさんが不幸であると決めつけてしまいましたが、それはそれで実は幸せなのかもしれません。

幸せの形は人それぞれですから、「変わらない」と決心した上で、楽な道を歩んでいくのもまた幸せのひとつかと思います。

ただ、もしも、そうでないのであれば、現状に満足出来ていないのであれば、どうか現実に目を向け、変わりうる勇気と、傷つく覚悟を持って下さい。

人は、自信を手にした時だけ、勇気が持てると言います。でも、勇気がなければ、自信を勝ち得ることなど不可能なのです。

どうか、皆様幸せになる勇気をお持ちください。お幸せに𓃠‪✨️

「タロット星の猫」

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