こんにちは、星猫です🐈⸒⸒⸒⸒✨️
さて、今日のテーマは「自分探し」についてです。
占い師として仕事をしていると、良く「幸せになりたい」「やりたい事がない」「自分がどうしたいか分からない」「好きな事がない」と言った方達の相談を受けます。
タロット占いは、要は天気予報みたいなものです。カードに出てくる内容は、「このまま行けばこうなる」と言う客観的な事実でしかありません。天気予報で晴れてるから嬉しい人もいれば、雨が降っていた方が嬉しい人もいるでしょう。そこに「良い悪い」と言った概念は存在せず、結果をどう捉えるかは人それぞれです。
その上で、自分が望んだ結果なら良いのですが、そうでなかった場合は方向転換を図るか、対策を練る必要性が出てきます。不幸な運命を変える方法を、模索しなければなりません。
でも、人間関係や恋愛、仕事などは天気予報の様に「晴れか雨か」と言った二者択一ではありませんね。(曇りもありますが…)
そこで、必要となってくるのが「自分がどうしたいか?」なのです。
これが無いのは、数学で言う「何を求めれば良いか分からない問題」なのです。
例えば、「たかし君は、ひとし君の家に行きました。」という問題文に「答えは?」と言う様なものです。これでは、速度を求めれば良いのか、距離を求めれば良いのか、時間を求めれば良いのか、分かりませんね。
そんな時は、そもそもその人がどうしたいのか、何が幸せなのかを探って行きます。今日は、その探り方をちょっとお話出来ればなぁと思います。
○何故死にたくないのか、考える。
何だか物騒なタイトルですね(笑)。
でも、実は「自分探し」、つまりは自分が何をやりたいか悩んだ時の解決方法として、すごく合理的で歴史のある方法なのです。
これを提唱したのは約1900年前のローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウス。有名な経済学者であるカール・マルクスと間違えやすい名前ですね。
マルクス・アウレリウスのメモ、「秘省録」にはこうあります。
「あるゆる行動に際して一歩ごとに立ち止まり、自ら問うてみよ。「死ねばこれが出来なくなるという理由で、死が恐るべきものとなるだろうか」と。」
少し分かりづらいですね。解説していきましょう。
○本当にやりたい事は何か?
「死にたいと思いますか?」と問うと、多くの人が「いいえ」と答える事でしょう。「はい」と答える人がいても、本気でそう思っているならばそんな人はとっくに死んでる事でしょうから、事実的に「死にたい」と本心で思っている人はいないはずです。
「それは何故か?」と問います。こうなると答えは様々です。「家族がいるから」という人もいれば、「海外旅行に行きたい!」とか、「偉くなりたい!」とか、下品かもしれませんが、「童貞のまま死ねない!」なんて人もいます。多種多様ですね。
共通して言える事は、「まだやりたい事がある」と言うのが答えです。
結論を言うなれば、この「やりたい事」こそがその人にとっての「幸せとは何か?」の本当の答えなのです。
形はそれぞれでしょうが、人は皆「幸せになりたい」と思って生きています。「不幸になりたい」と思って産まれてくる人はいません。
結婚や恋愛もそうです。皆、「幸せになりたい」と思っているからそうするのです。答えはひとつでも無いでしょうが、「何故死にたくないのか?」を考えると、その人にとっての「幸せ」が何か…自ずと見えてきます。
○本心以外は、雑音である
そうは言えども、この世は単純ではありません。色々な相互関係があり、本当の幸せを自らの心に問いかけても、見えなくなる事が多々あります。
それは普遍的な常識であったり、教育として植え付けられてきた幸せの理想像であったり、他人の言葉であったり、人と比べて見る劣等感の様なものの見方であったり、その幸せが実現出来ないとする様々な理屈や障害であったりします。
マルクスはこれらを「雑音である」と論じました。
雑音ですから、大きくなり過ぎれば心の声は聞こえなくなってしまいます。
「幸せ」の答えは、本来自分の中にしか無いもののはずなのに、気がつけば自分以外の様々な要因によってそれが見えなくなってしまうのです。
○答えは自分の中にある
だからこそ、「自分にとっての、本当の幸せが何か?」に迷った時には、今一度自らに「なぜ自分は死にたくないのか?」を問う必要があるのです。そうして出て来た「やりたい事」こそがそのまま「自らの幸せ」であり、「幸せになりたい」と真に願うのであれば、その実現に努力する事が必要なのです。
答えは、あなたの中にあるのです。占い師は、そうであるならばその実現に有効な手段を共に考える事が仕事です。
○「死にたい」と思う人…「死んでもいい」と思う人
とはいえ、世の中には「死にたい」と思う人も一定層存在します。「自殺」に至る人は少なからずそうでしょう。本心かどうかは置いておいて、こう言った人は幸せになる事を諦め、その幸せが実現不可能なのであれば、人生と言うストーリーを終わらせてしまった方が幸せであると考える人達です。
いわば「幸せになれない」と言う可能性と、「幸せになれる」と言う可能性を天秤に掛けているのです。その上で、幸せになれる可能性が低く、それを信じるに値しないと判断した時に「死にたい」と思い立つのです。「幸せになれない」と言う不幸を見る位なら、妥協案として「死んだ方がマシだ」と考えるのです。
自信がある人は「死にたい」などと思いません。低かろうが高かろうが、自らが幸せになれる可能性を強く信じているのです。
一方で高齢の方などで「死んでもいい」と考える人もいます。「やりたい事」をやり尽くしたか、あったとしても「もう出来ないから」と諦めのついた人達です。それはそれで良いのかもしれません。死は不可避です。自らの人生を「幸せだった」と振り返れるのであれば、受け入れる準備が出来た言う事でしょう。それは人として必要な割り切りかもしれませんね。
○幸せに生きると言う事
ただし、ここで我々は考えねばなりません。「やりたい事」があったとして、ではそれが実現出来なかったのであれば、その人生は生きるに値しない程不幸なものであったのか、と。
例えば「宇宙に行きたい」と言うのがその人の「やりたい事」だったとしましょう。でも、宇宙飛行士への道はとてつもなく困難です。強い才能と、果てしない努力、運が無ければ実現は難しい事でしょう。
人生80年、どんなに頑張ったって、その間に夢が叶わない人達だって沢山いるはずです。では、それらの人達の人生は、皆不幸だったと言えるのでしょうか。
そうとは言いきれない気がしますね。生きていく上で夢を方向転換する人もいれば、それを追いかける道中で他の「やりたい事」を見つける人もいるでしょう。そもそもに、追いかける事そのものが幸せだと言う人もいます。
人生は一回きりのギャンブルではありません。生きている限り、何度でも幸せになれる可能性に賭け続ける事が出来るのです。
不幸な事があるとするならば、それが幸せだと思って賭け続けてきたにも関わらず、その幸せが偽りだった時です。賭けに勝ったにも関わらず、望んだ報酬が得られなければ、それは最大の不幸と言わざるを得ないでしょう。
だからこそ、マルクスの様に今一度自らの心に問う必要があるのです。「何故死にたくないのか?」と問い、本当に自分が望む報酬が何なのか、行動を起こそうとする度に、都度確認して行く作業が必要になってくるのです。
そう、答えは自分の中にあるのです。
○まとめ
いかがだったでしょうか?
なんだか随分と哲学的なお話だった気がしますね。「死」と言う単語が出てくるだけに、重たいテーマになったような気がします。
もっとも、「幸せがなにか?」を問うことは哲学における永遠のテーマです。それを考え続ける事こそが、哲学の本質たるやと思います。ただ、答えは人それぞれなのでしょうが、星猫は個人的にその問い方や見つけ方には普遍的な法則があるような気がします。
占い師をしていると「どうしたら幸せになれますか?」と良く問われますが、「あなたにとっての幸せ」は星猫には分かりようもありません。
答えはあなたの中にしか無いのですから、当然なのです。人に聞いたって、分かるはずが無いのです。その辺のバケツに聞いてる様なものです。他人の立場でそれに答える事が許されるのは宗教家ぐらいでしょう。
占い師の星猫に答える事が出来るのはその「見つけ方」ぐらいのものです。それがあって初めて天気予報であるタロットの結果が役立ち、「どうすればそれが叶うか?」を助言する事が出来ます。
ちょっと、愚痴っぽくなってしまったかもしれませんね。失礼しました。でも、とても大切な事なのです。
恋愛もそうなのです。好きな人へアタックするべきかどうか悩んでいる時、付き合っている人と別れようか悩んでいる時、結婚するかしないか悩んでいる時、そういった転機にこそ、この記事を思い出してみてください。
そう、答えはあなたの中にあるはずですよ𓃠𓈒 𓂂✨️
○ご挨拶
タロット星の猫では、対面鑑定及び電話鑑定のご予約を常時お受付しております。
当ブログの記事より、「もっと深く知りたい!」やご自身のケースに応じたアドバイスをお求めになられる方は、是非この機会にご活用ください。
いつでも、ご依頼お待ちしておりますね𓃠𓈒 𓂂️✨️
「タロット星の猫」
高知県高知市帯屋町一丁目5-12
Tel.080-2895-6796
営業時間 11:00〜20:00 水曜定休
店舗紹介ページ
タロット星の猫 GoogleMapリンク
https://maps.app.goo.gl/QbCH6JkHZKpjGXWE9?g_st=ic
タロット星の猫 オンライン鑑定受付ページ(ココナラ)
https://coconala.com/users/3978327
系列店舗紹介
○タロット占い風花ホームページ
○WINE&CAFE風花ホームページ