共感と受容の違い。恋愛において必要なのはどっち?モテ男の勘違い編

こんにちは、星猫です𓃠𓈒 𓂂✨️

さて、今日のテーマは「恋愛には受容と共感のどちらが必要か?」についてです。

そもそも皆さん、受容と共感の違いってご存じですか?

共感は何となくイメージがつくかと思いますが、受容って言葉は聞きなれない人も多いんじゃないでしょうか。

まぁ日常生活送る上で「受容が〜」なんて会話、普通は無いですから。

まぁサクッと初めて行きましょうか。混同しやすい言葉ですので、それぞれしっかりと意味を抑えて行きましょう。まずは「共感」についてからです。

○「共感」とは?

辞書で引くと、「他人の考えや主張などに、まったくそうだと感ずること。その気持ち。」とあります。類似する言葉としては「同感」が挙げられますね。

ケアマネージャーなどの、相談技術の一端として語られることもあります。

要するに相手の言動や価値観に対し、自分もまったく同じ考えである事や、同じ気持ちを持っている事を表明する事を共感と呼ぶのでしょう。

良く使われる言葉に落とし込むなら、「分かる〜」「そうだよね〜」なんて言うと分かりやすいですかね。

本質的に取るのであれば「肯定」とも言える態度と言えます。イメージ的には、同調する事によって相手を立ててあげるような感覚でしょうか。

その如何せんは後に突き詰める事として、次は「受容」について解説して行きましょう。

○「受容」とは?

「共感」が相手に対する自らの同調的な意思表明なのに対し、「受容」は基本的に己の心の有り様を示した言葉です。

意思表明と言った行動を伴う共感に対し、心の有り様を示す内在的な概念なので、その表現方法も共感程は多くありません。受容をイメージし辛いのもその為かもしれませんね。

読んで字のごとくです。相手に対し同調する訳でも否定する訳でもなく、ありのままを受け入れ、容認する事が受容であると言えるでしょう。

具体的な言葉に落とすならば「そうか」「そうなんですね」と言う言葉がイメージしやすいかもしれません。でも、結局は心の有り様なので、時と場合によってはどんな言葉を使えども肯定的、または否定的なニュアンスを含んでしまいます。言葉選びだけではなく、TPO、ノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)である態度も踏まえて始めて表現する事が出来ると言えます。難しいですね。

相談援助職に求められる専門技能である「バイスティックの7原則」では「受容の原則」と言う言葉が出てきますね。話が逸れそうなので割愛しますが、「バイスティックの7原則」については別記事で解説しています。気になる人は是非読んでみてください。

○「共感」と「受容」の違い

似てるようですが、根源的にはまったく違う対人関係での関わり方と言えます。分かりやすく、違いをリスト化しておきましょう。

  • 「共感」は必ず動作を伴う表現である。一方で「受容」は己の心のあり方を表す内在的な概念。
  • 「共感」は必ず肯定的であるのに対し、「受容」は肯定も否定もしない。ありのままを、受け入れる事。ただし、時と場合や表現の仕方によっては肯定的・否定的なニュアンスを生じさせてしまう事がある、
  • 「共感」にはそれを示すある程度決まった様式的な態度や言語があるが、「受容」にはそれが存在しない。

こんな所でしょうか。似てる事には変わりありませんが、何となく違いをイメージして頂ければ良いかと思います。

どちらも対人関係を築くにあたっての技術と言えるでしょうが、次はそれぞれの長所短所について触れていきましょう。

○「共感」のメリット

共感は肯定のメッセージなので、いわゆる「仲間意識」的な気持ちを相手に生じさせる事が出来ます。「同族意識」とも言えますかね。

「気持ちが分かる」と言う事は、つまるところ「いちいち言葉で説明しなくても、自分の気持ちや言いたい事を理解してくれる」という事でもあります。

共通の目的や目標を達成するのに、これ程合理的な味方はいません。感覚を共有しているのですから、無駄や意識のすれ違いが生じ辛いのです。そして、そうした仲間が沢山いればその集団は大きくなるので、人の集団心理として安心感を得る事が出来ます。

また、「受容」に比べて言葉選びなどが非常にシンプルです。頷きながら「分かる分かる」「そうだそうだ」と言っておけばとりあえずの所、共感は成り立ちます。実際に同じ気持ちになっているかは置いておいて、とっても簡単ですね。

○「共感」のデメリット

最大のデメリットと言えば、そうして出来た人間関係や仲間意識は「共感」を条件とする事そのものにあるでしょう。

人それぞれの価値観やその時々の気持ち・感覚など、原則他人なのですから本質的に共有する事など有り得ないのです。少なくとも部分的であるか、全部だと思うのであればそれは錯覚でしかありません。

そうなると、関係性が浅い時は仲間意識を持つ事が出来るのですが、関係性が深くなり互いの違いが浮き彫りになってくると途端に仲間ではいられなくなります。元々、「共感」を条件とした仲間意識だからです。

一時の関係性や、その場限りの安心感が欲しいなら「共感」を用いるのは良い手でしょうが、苦楽を共にする様な「信頼関係」の上に成り立つ真の「パートナー」を得るには随分と頼りない手段だと言えます。

また、共感はあくまで動的な表現であり、例え同じ気持ちじゃなかったとしてもそれを意識的に用いる事が可能です。

行う側としては便利な機能ですが、行われる側としては相手が本当に同じような気持ちを共有しているのか、実は判断がつきづらいという事です。つまりは、騙し騙されと言った駆け引きが可能な手段である事が言えますね。

あまり安っぽい共感をしていると、相手が頭のいい人だったり洞察力に長けていたり、そもそも不安を感じてない人だと通用しない事もあるでしょう。逆に「薄っぺらい奴だな」と判断されかねません。

○「受容」のメリット

一方で受容のメリットは何でしょうか?それは、「バイスティックの7原則」の目的とも言える「信頼関係」の構築にあると言えるでしょう。

「信頼」と言う言葉を紐解くと、「良い所も悪い所も含めて相手に見せたとしても、それでも相手が仲間でいてくれると確信している状態」と言えます。真に「仲間」と言うのであれば、こちらの方がより適切ではないでしょうか。

「良い所」と言うのは価値観の近しい事であったり、互いにとってメリットのある事柄です。一方で「悪い所」と言うのは互いの相容れない考え方であったり、関係性を維持する事で双方、もしくはどちらかに損失が出る状態の事です。

これらは関係性が深く、長くなってくればくる程、必ず表出化してくる出来事でもあります。そんな時、あなたに内在的な「受容」の心構えがなければ、その関係性はいとも簡単に崩壊してしまうことでしょう。

分かりやすく言うなれば、「本音で何でも語り合える関係性」を築く事が出来るという事です。それの善し悪しは人それぞれ、時と場合なのでしょうが、少なくとも「共感」によって築き上げられた「都合の良い関係性」よりは、より貴方の強固な財産や拠り所となる人間関係だと言えるでしょう。

○「受容」のデメリット

真っ先に上げるのであればその「分かりづらさ」にあるでしょう。

定型的かつ、動的な表現によってメッセージを伝えられる共感と違い、受容は内在的な貴方の「心構え」の問題です。

「心」なのでそれは当然目に映るものではありません。「あなたを受け入れているよ」と言うメッセージを伝えるには、TPOを選んだ豊かなあなたの表現技術と、それを汲み取るだけの相手の洞察力などの能力が条件となってきます。

また、意識ひとつで出来る共感に比べ、受容はそもそもにその心構えを持つ事が難しかったりもします。

何故なら人は異分子となる自分と異なる考え方などを持つ人間をそもそもに嫌うからです。また、それによって生じるかもしれない自分のデメリットも踏まえて受け入れなければ、受容は成り立ちません。

例えば、極端な話ですがあなたの目の前の人が人殺しなどの犯罪者だったとしましょう。

殺人は勿論犯罪ですし、明確たる社会悪でもあります。それでも、あなたがもし相手を受容し、信頼関係を築きたいのであれば、それを否定する事も肯定する事もなく、何故殺人に至ってしまったのかその背景に着目し、そして目の前の人に自分が殺されてしまうかもしれないリスクを承知で、それをありのままに受け入れなければならないのです。そうでなければ、「受容」とは呼べません。

「信頼関係を築く」と言えば聞こえは良いでしょう。しかし、それによって生じる「都合の悪い事」は時にあなたの身を滅ぼしたり損失を生じさせる事を理解しておかなければなりません。そうでなければ「受容」などそもそもにするべきでは無いのです。

○恋愛において大切なのはどっち?

社会福祉士である星猫にとっては「受容が大切である」と言いたい所ですが、結論言うなれば恋愛においては、どちらも意識的に活用する事が求められると思います。

「共感」がなければ、そもそもにお相手に仲間として関心を持ってもらう事は難しいでしょう。伝わりづらい「受容」を汲み取って貰う前に、異分子として排除されてしまいます。特に安心感を求める生き物である女性が対象ならば、尚必要となる事が予想されます。

そもそもに利害的な関係性など長期的な関係を築くつもりが無かったり、相手に安心感を与えたいと思った時は、「共感」を積極的に有効活用してみるのが良いかもしれません。

ただし、それだけではいずれボロが出てしまいます。特に「結婚」や「パートナー」と言った長期的な関係性を築きたいのであれば、遅かれ早かれ「受容」の心構えは必要となってくるでしょう。

受容に必要な多角的なものの見方や想像力、デメリットを享受出来るくらいの器の大きさを身に付けなければなりません。

また、分かりづらいその心構えを、相手に伝える努力も必要となってきます。実際に困難を共に乗り越えて行こうとする姿勢と、「どんな事があっても、私はあなたの味方でいる」と言うメッセージを繰り返し伝えるべきでしょう。

○モテ男の勘違い

そうそう。余談ですが、昨今の恋愛心理学や恋愛ノウハウを語った本には「女はとにかく共感しておけ」なんて事が良く書かれていたりします。

確かに共感は分かりやすく、技術としてはシンプルで扱いやすい理論です。ワンナイトを狙ってたり、ちょっとエッチしたいだけなら、割と理にかなった手段だとも思います。

でも、それだけです。共感によって形作られるのは、「あくまで都合のいい関係性でしかないと言う事をお忘れなきよう注意して頂きたいと思います。

それだけでは真に「愛のある関係性」など築けっこないのです。信頼関係を築く事が出来なければ、いずれ都合の悪い事が起きた時にほろ苦い終わりを迎えるだけです。

そんな事の繰り返しが幸せだと思うのであればそれはそれで結構なのですが、そうでないと思うのであれば男女共に振り返るべきでしょう。

あなたが好きだと言う、そのお相手との関係性は「都合の良い関係性」ですか?それとも「信頼関係」ですか?どっちでしょうね?

○まとめ

いかがだったでしょうか?

ちょっとした恋愛のノウハウを語るつもりが、最後は少し暗い話になってしまった気がします。すいませんね。

実はこの「受容」と「共感」についてのお話は「青春モテ」と「大人モテ」に深く関わる内容だったりもします。気になる方は是非過去の記事から遡って読んでみてください。

色んな人達と付き合うけど、中々幸せになれないと言った方は是非とも活用してみてくださいね。

それでは皆様、どうかお幸せに…𓃠𓈒 𓂂✨️

○ご挨拶

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